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■色と柄。
繊研新聞社発行の「ファッションビジネス実学講座」第2講で「デジタル情報革命とファッション産業」というテーマで、伊勢丹執行役員の大川恵之助氏が次のようなことを語っていらっしゃる。
『当社はまた「カラーの伊勢丹」とよく言われます。当社の得意な色・柄のつけ方は、まず小花です。それからストライプ。それと、いろんなタータンチェックのうちのブラックウオッチとロイヤルスチュアート。こういう柄をやりますが、売るのが最も難しいのは、無地です。無地が売れる店あるいは売れるブランドは、非常にステータスがある。あるいは高級感があるものです。当社はその無地を売るために、小花とかストライプとかチェック、これで組み合わせて無地を引き立たせる。これが昔からある伝統です。』
小花、ストライプ、チェック、そして無地‥。
久留米絣の世界では、ストライプは「縞」と表現される。またチェックは、「市松・井桁」といったところであろうか。また無地は「紬」と置き換えることも出来るかもしれない。
小花の表現は、若干、困難を極めるかもしれない。やわらかな曲線美は染付けでは出来るかもしれないが、織りでの表現は大変に難しい。
ただ、このことから思うことは、「物の道理は変わらない」ということだ。基本概念というのは、規模の大小は問わず、案外一緒なのかもしれない。
ただ、大切なことをひとつ。
「無地を引き立たせるために、柄を使う。」
「柄屋」である我々は、そのことに対して無自覚であってはならない、と思う。
『当社はまた「カラーの伊勢丹」とよく言われます。当社の得意な色・柄のつけ方は、まず小花です。それからストライプ。それと、いろんなタータンチェックのうちのブラックウオッチとロイヤルスチュアート。こういう柄をやりますが、売るのが最も難しいのは、無地です。無地が売れる店あるいは売れるブランドは、非常にステータスがある。あるいは高級感があるものです。当社はその無地を売るために、小花とかストライプとかチェック、これで組み合わせて無地を引き立たせる。これが昔からある伝統です。』
小花、ストライプ、チェック、そして無地‥。
久留米絣の世界では、ストライプは「縞」と表現される。またチェックは、「市松・井桁」といったところであろうか。また無地は「紬」と置き換えることも出来るかもしれない。
小花の表現は、若干、困難を極めるかもしれない。やわらかな曲線美は染付けでは出来るかもしれないが、織りでの表現は大変に難しい。
ただ、このことから思うことは、「物の道理は変わらない」ということだ。基本概念というのは、規模の大小は問わず、案外一緒なのかもしれない。
ただ、大切なことをひとつ。
「無地を引き立たせるために、柄を使う。」
「柄屋」である我々は、そのことに対して無自覚であってはならない、と思う。
■やりたいことをやれ!
PHP研究所から出ている「やりたいことをやれ!」という本田宗一郎の語録本(というジャンルがあるかどうかはともかく)を愛読している。
1ページごとに、テーマに沿って言葉が綴られており、その一つ一つが、何かこう、心にグッとくるものがあるのだ。
本田宗一郎のものづくり哲学、というべき内容が主だが、中には、氏の豪快なキャラクターを感じさせるものも少なくない。
以下は、その中にあった私のお気に入りのエピソードである。なんとも豪快かつほほえましい内容の全文を掲載させていただく。
「ラーメンを全部買い取る」
私は寝ていてもいいデザインが頭に浮かぶと、どんな深夜でも紙と鉛筆をもってこいと女房に怒鳴る。
ある冬の夜のこと、私は寝室で新デザインに関することを考え事をしていた。ところが中華ソバのチャルメラの音がどうも耳についていけない。集中できないのである。ソバ屋も商売、売るためには笛も吹かなきゃならんだろう。
私は女房を呼んで、その夜なきソバ屋が持っていたラーメンを全部買い取ってしまった。静寂が戻り、やっと考えに集中できた。
1ページごとに、テーマに沿って言葉が綴られており、その一つ一つが、何かこう、心にグッとくるものがあるのだ。
本田宗一郎のものづくり哲学、というべき内容が主だが、中には、氏の豪快なキャラクターを感じさせるものも少なくない。
以下は、その中にあった私のお気に入りのエピソードである。なんとも豪快かつほほえましい内容の全文を掲載させていただく。
「ラーメンを全部買い取る」
私は寝ていてもいいデザインが頭に浮かぶと、どんな深夜でも紙と鉛筆をもってこいと女房に怒鳴る。
ある冬の夜のこと、私は寝室で新デザインに関することを考え事をしていた。ところが中華ソバのチャルメラの音がどうも耳についていけない。集中できないのである。ソバ屋も商売、売るためには笛も吹かなきゃならんだろう。
私は女房を呼んで、その夜なきソバ屋が持っていたラーメンを全部買い取ってしまった。静寂が戻り、やっと考えに集中できた。
■デザイナーの4つの機能。
繊研新聞社から出ている「ファッションビジネス実学講座」という本の中に出ている内容。
「知識の時代から、知恵の時代へ」というタイトルで、タキヒョーインクチェアマンの滝富夫氏が、デザイナーの条件ということで以下のようなことを言及している。
1、ユニークな色のセンスがあるかどうか?
2、ファブリックの知識があるかどうか?
3、シルエットデザインがうまいかどうか?
4、フィットについて知識があるかどうか?また、その経験があるかどうか?
氏は、特に最後の「フィット」について重要視しているようだ。
「いくらきれいな色でも、いいファブリックでも、スタイルが良くても、フィットしませんっていったら、買わないんですよ。なんかこう、どうも変だなあ、というね。これ気持ちわるかったら、買わないの。」
そんなことを語っている。
「知識の時代から、知恵の時代へ」というタイトルで、タキヒョーインクチェアマンの滝富夫氏が、デザイナーの条件ということで以下のようなことを言及している。
1、ユニークな色のセンスがあるかどうか?
2、ファブリックの知識があるかどうか?
3、シルエットデザインがうまいかどうか?
4、フィットについて知識があるかどうか?また、その経験があるかどうか?
氏は、特に最後の「フィット」について重要視しているようだ。
「いくらきれいな色でも、いいファブリックでも、スタイルが良くても、フィットしませんっていったら、買わないんですよ。なんかこう、どうも変だなあ、というね。これ気持ちわるかったら、買わないの。」
そんなことを語っている。
■仕事がうまくいく自分の創り方。
PHP研究所から発行されている、「仕事がうまくいく自分の創り方」という本を読んでいる。
副題に「モチベーション革命30の法則」というタイトルが付いている。著者は(株)リンクアンドモチベーション代表の小笹芳央氏である。
氏の講演を一度聴いたことがある。確か2005年の夏、場所は福岡国際会議場だったと記憶している。
講演の冒頭に、一枚の紙が配られた。それは、性格テストのようなものだった。それぞれの質問の答えが、四つに分かれていて、それを縦計算すると点数が出るようになっている。その点数の多少で、その人の傾向が分かる、というものだった。
会場を埋めた大勢の聴衆に、その結果をやりとりしながら、性格の多様性というものを気付かせていった。そして、性格の多様化と同時に、モチベーションの多様化ということにも触れ、どのように人と向き合うのか?ということを話された。
そして、管理職は組織をマーケティングすることが大事である、ということを話されたと記憶している。
2時間くらいだっただろうか、まったく退屈なく、示唆にとんだ内容だった。その語り口は、自然で、押し付ける感じはなく、心に染みたような、そんな感じの時間だった。
それ以来、氏のことが何となく気になっていた。先日書店で著書を見かけたので、購入した。読み進めていくと、確かに含蓄のなる内容だった。
しかし、自分のふがいなさも同時に感じてしまった。そういう意味では、少々痛い本なのかもしれない。
その本の中に「南極探検隊の募集広告」を紹介している。
イギリスの探検家アーネストシャクルトンが南極探検隊を募集するために出した広告がある。
それは、広告関係者の中では、伝説的なコピーになっているとのことで、それは以下の内容だったそうだ。
「求む男子。至難の旅…、僅かな報酬…、極寒…、暗黒の長い日々…。
耐えざる危険…、生還の保障なし…、
ただし成功の暁には名誉と賞賛を得るーアーネストシャクルトン」
この広告に触れて、企業には何か強力な磁力が必要である、ということが述べられていた。
…心が熱くなった。
ご興味があるかたは、是非ご一読ください。
副題に「モチベーション革命30の法則」というタイトルが付いている。著者は(株)リンクアンドモチベーション代表の小笹芳央氏である。
氏の講演を一度聴いたことがある。確か2005年の夏、場所は福岡国際会議場だったと記憶している。
講演の冒頭に、一枚の紙が配られた。それは、性格テストのようなものだった。それぞれの質問の答えが、四つに分かれていて、それを縦計算すると点数が出るようになっている。その点数の多少で、その人の傾向が分かる、というものだった。
会場を埋めた大勢の聴衆に、その結果をやりとりしながら、性格の多様性というものを気付かせていった。そして、性格の多様化と同時に、モチベーションの多様化ということにも触れ、どのように人と向き合うのか?ということを話された。
そして、管理職は組織をマーケティングすることが大事である、ということを話されたと記憶している。
2時間くらいだっただろうか、まったく退屈なく、示唆にとんだ内容だった。その語り口は、自然で、押し付ける感じはなく、心に染みたような、そんな感じの時間だった。
それ以来、氏のことが何となく気になっていた。先日書店で著書を見かけたので、購入した。読み進めていくと、確かに含蓄のなる内容だった。
しかし、自分のふがいなさも同時に感じてしまった。そういう意味では、少々痛い本なのかもしれない。
その本の中に「南極探検隊の募集広告」を紹介している。
イギリスの探検家アーネストシャクルトンが南極探検隊を募集するために出した広告がある。
それは、広告関係者の中では、伝説的なコピーになっているとのことで、それは以下の内容だったそうだ。
「求む男子。至難の旅…、僅かな報酬…、極寒…、暗黒の長い日々…。
耐えざる危険…、生還の保障なし…、
ただし成功の暁には名誉と賞賛を得るーアーネストシャクルトン」
この広告に触れて、企業には何か強力な磁力が必要である、ということが述べられていた。
…心が熱くなった。
ご興味があるかたは、是非ご一読ください。
■向田邦子の勝負服。

先日、小倉まで行くのに、JRに乗ったのだが、その車中に「旅の情報誌:プリーズ」という小冊子があった。
発行元はJR九州というクレジットがある。フリーマガジンであるのだが、なんとなく暇つぶしにぺらぺらとめくっていたのだが、これがなかなか面白かった。
というか、フリーマガジン=タダ=内容が貧困、という図式自体がもう時代錯誤、というか思い込みなんだろうが、その辺で売っている有料の雑誌よりもずいぶん内容充実の冊子もある。むろん、それも玉石混合だろうが、少なくともこの「プリーズ」は少なくとも僕にとっては読み応えがあるものだった。
その中で、向田邦子の特集があった。
邦子は仕事着のことを「勝負服」と読んでいたらしい。
何しろ締め切りが迫ると、「書きとばす悪癖」があったそうで、デザインは着心地重視で、執筆に邪魔にならない、軽くて肩や袖口にかからないもの着ていたらしい。
「よそゆきよりもお金をかけて品質のいいもの」を選んでいたらしい。気に入ったデザインを何枚も仕立てたそうだ。
それで、この冊子に「勝負服」なるものが写っているのだが、風合いがすごくよさそうで見るからにいい感じだ。
絣の服と相通ずるものがある、と直感的に感じた。
僕らの服も、どこかで、誰かの「勝負服」となっていれば、いいなあ、などと考えてしまった。




