色。
日本人の好む色は、一般に「青系」「白」「黒」と言われている。

「白」や「黒」は、他の色とあわせやすい、というのがその大きな理由だと思う。無難に、間違いなく、誰でも似合ってしまう、ということもあるだろう。

「青系」は、なぜなのだろうか?

青系の色からイメージするものは、みずみずしさであったり、若さであったりする。何か純粋なものを求めたい、という表れなのであろうか?

また、「青」は同時に、水や空などを連想する色でもある。自然というものへの無意識な希求でもあるのかもしれない。

一方、「白」と「黒」に関しても、イメージという観点から言えば、無難ということ以外にも着目すべき点がありそうだ。

「白」は生を、「黒」は死をイメージさせる。

これは、事象としての「生死」でなくて、あくまでも概念としての「生死」である。

つまり、両極ということだ。

両極なものが、同時に好きである、ということは、なにかアンビバレント(両義性)というものに繋がりそうだ。

ビートたけしの映画は、よく日本人の死生観、ということで語られるが、「白」「黒」の多用性はありそうな気がする。

そういえば、フランスで、「キタノブルー」と言われて独特の青の表現が絶賛されている、ということを聞いたことがある。

「白」と「黒」、そして「青」というコントラストで、生命というものを表現していたのだろうか?

話が収集付かなくなったので、このへんで終了です。
2007-03-31 12:13 | Life Sketch | Comment(0) | Trackback(0)
河北秀也氏。
3月30日付け西日本新聞の特集から。

「地域中小企業サポーターサミットイン九州」というコンベンションが開催されたらしい。基調講演として、河北英也氏の講演があったそうだ。

氏は久留米市出身のアートディレクターである。麦焼酎「いいちこ」の一連の広告関連を手がけたことで有名な方だ。

「いいちこ」は彼のプロデュースによって、売上がなんと150倍にもなったと聞く。その理由について、次のようなことを語っている。

『私がプロデュースする焼酎「いいちこ」は、蒸留酒の売上で世界第三位。なぜこんなに伸びたのか。私は文化を主張したからだと考えている。焼酎とともに文化誌「季刊いいちこ」を出版した。単なるPR誌ではない。今では世界に通用する文化科学誌と評価されている。』

焼酎というのは、かなりの昔から庶民の酒として広く知れ渡っている。
しかし、そのユーザーは男性が中心であって、どちらかといえば荒っぽいイメージが強かった。

そのようなイメージに対し、文化というスパイスを加えることによって、若い女性をはじめ、多くのユーザーを獲得することに成功し、「いいちこ」を確固たる地位まで押し上げたその手腕は、心から素晴らしいと思う。

近年の焼酎ブームには、このような人の存在があった、ということを忘れてはならない。

また、氏は、「ブランド」ということにも触れて、次のようなことを語っている。

『以前、福井県で自分が宝と思うものを県民から募集した。二万件も寄せられた中で、意外に名所旧跡は少なく「大野の朝市で親切にしてくれたおばさん」や「お父さんが教えてくれた高倉峠から見る夕日」という情緒的なものが多かった。これこそがブランドではないか。』

『ブランドとは、人とモノ、人と人との間に生まれるものだと思う。』

‥至言である。まさに素晴らしい語り口である。さすがに「いいちこ」を育てた人の言葉だと感じた。

2007-03-30 14:26 | 未分類 | Comment(0) | Trackback(0)
色と柄。
繊研新聞社発行の「ファッションビジネス実学講座」第2講で「デジタル情報革命とファッション産業」というテーマで、伊勢丹執行役員の大川恵之助氏が次のようなことを語っていらっしゃる。

『当社はまた「カラーの伊勢丹」とよく言われます。当社の得意な色・柄のつけ方は、まず小花です。それからストライプ。それと、いろんなタータンチェックのうちのブラックウオッチとロイヤルスチュアート。こういう柄をやりますが、売るのが最も難しいのは、無地です。無地が売れる店あるいは売れるブランドは、非常にステータスがある。あるいは高級感があるものです。当社はその無地を売るために、小花とかストライプとかチェック、これで組み合わせて無地を引き立たせる。これが昔からある伝統です。』


小花、ストライプ、チェック、そして無地‥。

久留米絣の世界では、ストライプは「縞」と表現される。またチェックは、「市松・井桁」といったところであろうか。また無地は「紬」と置き換えることも出来るかもしれない。

小花の表現は、若干、困難を極めるかもしれない。やわらかな曲線美は染付けでは出来るかもしれないが、織りでの表現は大変に難しい。

ただ、このことから思うことは、「物の道理は変わらない」ということだ。基本概念というのは、規模の大小は問わず、案外一緒なのかもしれない。

ただ、大切なことをひとつ。

「無地を引き立たせるために、柄を使う。」

「柄屋」である我々は、そのことに対して無自覚であってはならない、と思う。

2007-03-29 08:12 | 本の紹介 | Comment(0) | Trackback(0)
哀悼。
朝、いつものように西鉄電車に乗り込み、西日本新聞をめくっていたときのことだった。

何気なく、福岡都市圏欄をぼんやりと眺めていたときに、ある一つの記事が目に飛び込んできた。

そして、その記事を見て、絶句してしまった‥。

「博多人形師・井上和彦氏急死」

新聞の記事によると、二十六日午後、自宅で死亡している和彦さんを家族が発見した、と報じられており、博多山笠や博多人形関係者の早すぎる死を惜しむ声が寄せられていた。

いったいこれは、どういうことなのか‥。しばらく、何が何だか分からなかった。

井上さんとは、2年前、大丸パサージュ広場に据えられた、天神一丁目飾り山笠のご縁で知りあえた。

そのとき、当社は当番法被を製作させていただき、井上さんは飾り山笠の見送り人形制作ということで、また同時に私と同じ名前ということもあり、何か少なからぬご縁を、甚だ手前勝手ながら感じさせていただいていた。

昨年も、天神一丁目飾り山笠の披露パーティの場で、お見かけし、色々とお話をさせていただきながら、楽しい時間を過ごさせてもらったというのに‥。

享年38歳である‥。こんな若さで‥。

新聞には、当社の製作した法被を身に纏い、ご自身が制作された飾り山笠の前で微笑んでいる井上さんの写真が掲載されていた。

あまりにも、早い死。残念というほかない‥。

今はただただ、ご冥福をお祈りするばかりである。どうか安らかにお眠りくださいませ。
2007-03-28 08:20 | Life Sketch | Comment(1) | Trackback(0)
やりたいことをやれ!
PHP研究所から出ている「やりたいことをやれ!」という本田宗一郎の語録本(というジャンルがあるかどうかはともかく)を愛読している。

1ページごとに、テーマに沿って言葉が綴られており、その一つ一つが、何かこう、心にグッとくるものがあるのだ。

本田宗一郎のものづくり哲学、というべき内容が主だが、中には、氏の豪快なキャラクターを感じさせるものも少なくない。

以下は、その中にあった私のお気に入りのエピソードである。なんとも豪快かつほほえましい内容の全文を掲載させていただく。


「ラーメンを全部買い取る」

 私は寝ていてもいいデザインが頭に浮かぶと、どんな深夜でも紙と鉛筆をもってこいと女房に怒鳴る。

 ある冬の夜のこと、私は寝室で新デザインに関することを考え事をしていた。ところが中華ソバのチャルメラの音がどうも耳についていけない。集中できないのである。ソバ屋も商売、売るためには笛も吹かなきゃならんだろう。

 私は女房を呼んで、その夜なきソバ屋が持っていたラーメンを全部買い取ってしまった。静寂が戻り、やっと考えに集中できた。


2007-03-27 10:37 | 本の紹介 | Comment(0) | Trackback(0)
デザイナーの4つの機能。
繊研新聞社から出ている「ファッションビジネス実学講座」という本の中に出ている内容。

「知識の時代から、知恵の時代へ」というタイトルで、タキヒョーインクチェアマンの滝富夫氏が、デザイナーの条件ということで以下のようなことを言及している。

1、ユニークな色のセンスがあるかどうか?

2、ファブリックの知識があるかどうか?

3、シルエットデザインがうまいかどうか?

4、フィットについて知識があるかどうか?また、その経験があるかどうか?

氏は、特に最後の「フィット」について重要視しているようだ。

「いくらきれいな色でも、いいファブリックでも、スタイルが良くても、フィットしませんっていったら、買わないんですよ。なんかこう、どうも変だなあ、というね。これ気持ちわるかったら、買わないの。」
そんなことを語っている。
2007-03-26 10:50 | 本の紹介 | Comment(0) | Trackback(0)
ブランドをだめにする7つの誤り。
ブランドをダメにする7つの誤り、というのがある。


1、誰がそのブランドを支持しているのか判っていない。

2、ブランドの根幹部分を変更してしまう。

3、商品・サービスの品質向上を怠り、相対的な品質低下(値上げ)を招いている。

4、ブランドコンセプトと合わない商品・サービスも同じブランドをつける。

5、商品、サービスが売れなくなったら、ブランドも一緒に捨ててしまう。

6、ブランドとして育つ素質の低い事業を続ける。

7、既存顧客を大切にせずに、新規顧客の獲得だけに注力してしまう。

(引用:inter brandより)

2007-03-02 17:13 | 未分類 | Comment(0) | Trackback(0)