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■2000年夏、もやい初登場

「もやい」という言葉は、1999年のリビング福岡への広告掲載をはじまりとして、僕達オカモト商店の中で正に「もやい」となりました。
そのきっかけになったのが、冊子の発行です。
当時、オカモト商店は、東京の日本橋小舟町に事務所があり、東京のスタッフから会報誌を作ろうという話が持ち上がりました。
お店の紹介、商品の紹介、絣遊びのコラム、などいろんなコンテンツの発案があがりましたが、それを編集してひとつにまとめて、なおかつ形にする作業を誰がやるか、という課題が残りました。
もちろん、お金をかけて製作会社にお願いすれば、立派なものが出来上がるのでしょうが、そんな予算はありません。
さて、どうしたものか‥‥と、思案しているときに、ある方と出会いました。
その方は、きくちいまさんという女性の方です。
きくちさんは、現在着物愛好家(というのかな)としてその筋では(どういう筋や?)つとに有名な方でして、「きものがある生活」や「和の暮らし」というテーマで多くの本も出されていらっしゃいます。
今でこそ、ちょっとした「和ブーム」で、そのような愛好家を多く見かけますが、きくちさんは当時から、筋金入りの「和の生活」実践者でして、いつもきものを着て、
僕達の前に姿を見せていらっしゃるのでした。
きくちさんはイラストレーターでもあります。
きくちさんが描かれるイラストは、とても素朴な味わいがあって、僕達の絣の世界にぴったりでした。
そこで、きくちさんと僕達で話し合いながら、ひとつにまとめていくような今で言うところの「コラボ」みたいな感じで作ろう!という感じで盛り上がったわけですね。
そんなわけで、記念すべき「もやい」第1号ができたわけですが、その中にきくちさんの「パッチワークの四季〜夏色の思い出〜」という詩があって、どういう内容かというと‥‥
あの日着たゆかた 元気よく青い空
すれちがった日傘 毎朝かぞえる朝顔の花
むくむく入道雲 花火を待つ空
みんなで行った海 ヒコーキ雲
夏祭りのおはやし せんぷうきの風
風鈴の音 ほたるさがしの夜
という感じで、生地のイラストと言葉を対比させながら、描いているのですが、彼女が描く世界は、なんだか、しみじみ、日本!と感じさせる何かがあるんですね。
吉田拓郎もはだしで逃げ出す!といった感じではあります。
というわけで、そんな多くの思いをのせた「もやい」は、多くの方に見ていただくことになり、多くの方々から励ましをいただくことになるのです。
(続く)

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